自分の理想の条件に合った職場に転職したいな…
怪しい職場の求人にはどんな特徴があるのかな?
こんな疑問に答えます。
- ブラック求人の見分け方・特徴
- “あなたにとっての” ブラックな職場
- 転職するなら、あなたが求める条件を明確に
【プロフィール】
- 作業療法士 (現役)
- 転職を通じ作業療法士のあらゆる「リアル」を経験
- 迷える作業療法士に有益な情報を発信
ブラックな職場が出す求人の見分け方・特徴
ブラック職場が出す求人には、以下のような特徴やキーワードがあることが多です。
※一例であり、該当したからといって必ずしもブラックな職場であるとは限りません。
- 極端に給料が低い・高い
- 年間休日の記載がない
- 固定残業制(みなし残業)・年俸制
- 採用人数が極端に多い・常に人を募集している
- 飲み会やサークルなどの写真が多い
- 精神論が目立つ
- 「アットホームな職場です!」
- 「若手が活躍!」
詳しく見ていきましょう。
極端に給料が低い・高い
極端に給料が低い・高い求人は、ブラックな職場である可能性があります。
給料が低すぎる
日本では最低賃金制度に基づき、賃金の最低限度が定められています。
従業員の同意があったとしても、最低賃金を下回る給与で働かせることは違法になります。
あまりにも給料が低い場合は、違法労働の可能性があります。
給料が高すぎる
好条件にも見えるかもしれませんが、その裏には以下のような罠がある可能性があります。
- 極端に休日が少ない
- 職員1人に対する仕事量が多い
- 残業が多い
…etc
「年間休日」の記載がない
例えば、「週休2日制」だけの記載など。
え、週に2回休みがあるならいいじゃん!
そう思いましたか?
実は「週休2日制」というのは、毎週2日の休みが必ずあるという意味ではありません。
これを知らないと、休日の多い職場がいいという方にとっては致命傷となります。
求人の休日記載の正しい見方を詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
固定残業制 (みなし残業)・年俸制を採用している
月々の基本給などに、一定の残業代が含まれているというもの。
1年間の給与総額をあらかじめ決定しておく制度のこと。
両者の共通点は、「労働時間に関わらず」ということです。
労働時間に関わらず、あらかじめ支払う給与 (その一部) が決まっているため、その分残業をさせやすい環境になっています。
いざ転職してみたら、「恐ろしいほど残業が多かった」なんて可能性もあります。
年俸制について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
採用人数が極端に多い・常に人を募集している
常に人を募集している・採用人数が極端に多いという場合も注意が必要です。
事業拡大に伴う増員というわけでもないのに採用人数が多い場合、「離職者が多い」という可能性があります。
別の記事でも解説したように、作業療法士はかなり転職しやすい職業です。
離職の理由はネガティブなものばかりではありませんが、「職場の環境が悪い」という理由で離職する方はたくさんいます。
飲み会やサークルなどの写真が多い
みんな笑顔で写っている飲み会やスポーツクラブなどの写真は、一見楽しそうに見えます。
しかし、冷静に考えてみましょう。
こういった写真は業務時間外に撮られたものです。
大勢でワイワイするのが好きな方には良いのでしょうが、「騒がしいのは苦手」・「プライベートを優先したい」という方にとってはブラックに感じるかもしれません。
精神論が目立つ
「やる気が大切です!」・「熱意があれば大丈夫!」
やる気・熱意・夢・希望・成長などのポジティブなキーワードをやたら並べる求人には注意しましょう。
職員への配慮が整っておらず、精神論で乗り越えさせようとする時代遅れな職場である可能性があります。
精神論で働く時代は、とっくに終わりをむかえてますよ。
「アットホームな職場です!」
アットホームとは、「家のように居心地がいい・家庭的」という意味です。
しかし、何をもって居心地がよいとするかは、人それぞれ違います。
その環境に馴染める方にとってはアットホームに感じるだけです。
「アットホーム」という言葉は鵜呑みにしないようにしましょう。
「若手が活躍!」
「若手が活躍」という言葉の裏には、以下のような背景があるかもしれません。
- 離職者が多い
- 人員の入れ替わりがが激しいため、若手を使い回している
- 人員不足を活気のありそうな言葉で誤魔化している
また、若手が多い職場は以下のようなデメリットがあります。
- 教育体制が整っていない
- 分からないことを聞く相手がいない
- 相談相手がいない
「教育体制が整っている職場に転職したい」という方にとっては、ブラックに感じるかもしれません。
その求人、“あなたにとっては”ブラックな職場かも
ブラックな職場は、一般的には以下のような特徴が挙げられます。
- ハラスメントの横行
- 極度の長時間労働 (残業) と達成困難なノルマがある
- 残業代が出ない
- 休日が少ない (有給休暇が取得できない)
- 労働時間に対し給料が少ない
しかし、この特徴に当てはまらないからといってブラックではないとは言い切れません。
「ブラックな職場」に明確な定義はないからです。
転職した先があなたの理想とする条件に当てはまらなければ、“あなたにとっては”ブラックな職場に感じるかもしれません。
転職するなら、自分がどんな条件を求めるのかを明確に
転職先に自分がどんな条件を求めるのかを明確にしましょう。
「休日」と「給料」を比較した極端な例を挙げてみます。
※実際は賞与や昇給・手当などの条件も考慮します。
あなたが給料よりも、休日の多さを求める場合、【B企業】に転職した方が満足できるかもしれません。
あなたが休日よりも、給料の高さを求める場合、【A企業】に転職した方が満足できるかもしれません。
転職エージェントを利用すれば、求人で気になる点や職場の内部事情も詳しく教えてもらえますよ!
まとめ
ブラックな職場が出す求人の見分け方を解説しました。
あなたが転職先に求める条件により、その職場はブラックにもホワイトにもなりえます。
求人の内容はじっくり読み込み、口コミ・評判なども調べてみるといいですよ。